共感覚②

今日は共感覚が使えるとどうなるのかという話です。

「共感覚が使えるのか」というと、と特定の人しか出来ないような印象がありますが、これは誰でも多かれ少なかれ行われており、特に芸術家や、西洋社会以外の人間はだいたいこの感覚が自然とあり、当たり前に発動しています。

人間は脳内で文字を読み上げるようになるまで、現実とイメージの区別がつきにくく、その「文字を脳内で読み上げる」ことが西洋合理的な思考の原点となっているので、その能力を身につければ行くほど、イメージや共感覚とは別の方向にいくと言ってよいでしょう。

イメージ能力やひらめき能力と、論理的、合理的思考の能力は別の物なので、片方しか行わない文化圏にいると片方が身につきにくくなります。

この話は長くなるので今度します。

さて、本題ですが、共感覚のメリットをお伝えしましょう。

まあメリットにするかどうかは本人の使い用なのですが、

主に、

①情報空間に臨場感を持ちやすい

②同時並列処理がしやすい

③音などに関する感度が高くなる

ということです。

①のものは、音楽や文学など、映像などがなく情報量が少なめなものを理解したり楽しむことには大変重要になってきます。

僕は、音が言語に聞こえるし色も見えるのと、視覚から音を感じています。

だから、去年ミュシャ展に行った時は、それぞれの絵からそれぞれの曲が聴こえてきて、ボロボロ泣いてしまいました。

人間はもともと、会って理解しあうものなので、

ミュシャという人間を文字から理論的に理解するよりも、会ったり曲を聴いて、肉体的に理解できたと思います。

共感覚は、いわば妄想ですが、人間はもともと幻覚や幻視がかなり多い生き物です。皆さまも、自分で気づいてないだけで、軽めの幻覚を常に見ています。

そして、幻覚を増強すると、それによって臨場感が生まれ、現実のものと同等に感じることが出来ます。

人間は、情報量によって現実かどうか判断するので、幻覚が増えるとその世界を現実と認識するようになります。

だから、僕にとって「絵」や「音」は、単なる「物」ではなく、別の世界にトランスしてしまう道具なのです。

逆に、共感覚があると全て美しく感じるわけではなく、気持ち悪い映像や音なども現れるので、日常生活を送るには、デメリットの方が多いかもしれませんね(笑)

次回は、②を解説します!

ABOUTこの記事をかいた人

武蔵野音大卒の声楽家。様々な芸能技法を武田梵声氏に師事しており、音域は8オクターブ(E-1〜E7)に及び、コロラトゥーラなども得意とする。日本とイギリスのハーフで、スペインやベネズエラの血も入っている。人類史上最高の歌手を目指して日々ストイックなトレーニングを重ねている。