反西洋文明社会的演奏論解説②椎名林檎さんとアーティストの現前。西洋社会における芸術性は本質的に間違っている。

椎名林檎さんが人を惹きつけられる大きな理由の中に、人間的怖さというのがあります。

芸能学者・指導者の武田梵声氏によると、犯罪者現前と芸能者現前はかなり近いものであると言います。

犯罪を犯してしまうような衝動と、アート活動や芸能を行う衝動は、どちらも脳の古い部分による本能的なところが大きく関わっており、犯罪をする構造も芸能をする構造もかなり同じなので、芸能レベルが高い人ほど、衝動性が強い性質を持っているということとも考えられます。

また、衝動によって脳が支配されている時は、変性意識がかなり深く発生しますので、社会との同調や抑制が外れる、まさに脳のリミッターが外れやすいと言えるでしょう。

また、そのような時に発される声は、もちろん影響を受け、キンキンしたり、汚い声になったりと、一般西洋社会では汚いとされる音が含まれることとなります。

養老孟司氏は、著書の中で、「人間は文明が発達するほど、自然の、制御できないものを恐れるようになる」と述べられていましたが、文明が発達するとこのように野生的な音は「汚い」と言われて排除される傾向にあります。

しかし、いくら排除されても、人間の本能的な機能は無くなりませんので、そのような機能がより積極的に働いているような人は、椎名林檎さんのような野生的な音使いに反応することができ、一般社会のメインの音楽より良く感じるでしょう。

そのような現前や、音使いをしていると、やはり音大などでは「ダメ」とされてしまいますが、これがまさに現代社会の洗脳された被支配者層内の発想パターン構造をフラクタル的に表していると言えるでしょう。

ABOUTこの記事をかいた人

武蔵野音大卒の声楽家。様々な芸能技法を武田梵声氏に師事しており、音域は8オクターブ(E-1〜E7)に及び、コロラトゥーラなども得意とする。日本とイギリスのハーフで、スペインやベネズエラの血も入っている。人類史上最高の歌手を目指して日々ストイックなトレーニングを重ねている。