近代西洋化社会に於ける愛着障害による能力向上②死の恐怖と欠乏感からの闘争本能

本日は愛着障害によって能力が向上するという話の続きです。
今日は芸能や武術においての能力の向上にフォーカスしてみましょう。

皆様がご興味があるのは資本主義的なものかもしれません。
芸能や武術の頭の使い方と、ビジネスの頭の使い方はちょっと違うので、一緒にせずに
本日は前者について記載していきます。

さて、芸能の能力というのはそもそもどのようなものを言うのでしょうか?

実は、愛着障害によって起こる能力の向上により、複数の能力の向上が行われます。

主に現代語で表しますと、

勝ちたい、努力したい、闘争したい、と言う衝動

クリエイティブ性や変性意識の深まりやすさ

があります。

今日は、その前者を説明していきましょう。

まず、人間を含むある程度高度な脳機能を持った生命体は、親からの愛を受けて育つのがスタンダードとされています。

精神の発達における「愛」というのは、主に「相手の求めていることをする」ということで、
これが起こると精神が正常に発達するというのが、精神医学界のスタンダードな発想であります。

脳機能的には、愛を受けて育つと、セロトニンなどの物質が常に出て、常にある程度の安心感、幸福感があり、嫌なことがあっても簡単に立ち直ります。

これは「楽観的」というとわかりやすいかもしれません。

心理学的にはこれを「基本的安心感」と言います。

さて、成長するときにこの段階を踏まえないと、何をしても安心感が持てず、常に飢えていることになります。

このような人は、快楽が終わった後の幸福感を求める傾向があり、性行為に依存したりと、「何もなくても幸せ」ということがなくなるので、
あらゆることに依存しやすくなります。

さて、このようなタイプは、お分かりのように親の対応によって生まれるものですが、
その中でも特定の育て方をすると、特技をものすごく生かそうとします。

自分の価値というものをそこに置くわけで、これがうまくいかないことは、いきている価値を失う、死の恐怖が襲ってきます。

死の恐怖というと過剰に感じるかもしれませんが、幼少期に「生きている価値がない」と感じることは、親に愛されないことと一体です。

幼少期は親の乳を飲んだり世話をしてもらわなくては生きていけないので、そのような養育者に嫌われることは、死と隣り合わせなのです。

(そのため、基本的に赤ちゃんは愛想をよくするようにできています。)

そのような感情を持ったまま大人になると、自分の価値を失わないように、特技などに励むことをし、
一番出ないと許せない性格になったり、それを超えて、人類レベルでそれを極めようとします。

なぜなら、それができないことは、死を意味するからです。
前日の記事で書きましたが、人間の前頭葉系で判断されるような
「そんなことで死ぬわけないじゃん」とか「大人になったら落ち着くでしょ」などの判断とは違う領域で起こっていることなので、
例えばピアノが世界で一番うまくなかったら、死んでしまう、というくらいの恐怖が常に襲ってくるのです。

そのため、生きるために勝ちたい、努力したい、闘争したいという感情が常に生まれます。

長くなるので、今日はこの辺で。
簡単に説明できることではないので、また続きを書きますね!

ABOUTこの記事をかいた人

武蔵野音大卒の声楽家。様々な芸能技法を武田梵声氏に師事しており、音域は8オクターブ(E-1〜E7)に及び、コロラトゥーラなども得意とする。日本とイギリスのハーフで、スペインやベネズエラの血も入っている。人類史上最高の歌手を目指して日々ストイックなトレーニングを重ねている。