音域拡張のための健康管理❶食べてはいけない物~直接糖~

本日は、音域拡張のために必要な健康管理に関して述べていこうと思います。
音域拡張と言いましたが、肉体面での歌唱の上達は筋肉の発達と神経回路の発達によるものなので、それらに影響のあるものは音域以外にも有効です。しかし現代の多くの人が歌唱の上達に置いて特に「高い音を出したい」ということに興味があると思いますので、音域を扱うタイトルにしてみました。僕自身の音域は、もともと1オクターブと少しであったものが8オクターブ以上まで拡張したものですが、高い声自体、声の機能や音色の成長のために「栄養として」育てただけですので、高音が出るとかっこいいなどの現代の価値観には、興味も価値もあまり感じてはいません。
歌唱技術や仕組みに関しては、今後別の記事で記載して行こうと思います。
僕から見ると、世の中の音楽家の技術の成長スピードはかなり遅いと思っています。それは才能の有無などの抽象論では無く、肉体に適切な刺激が与えられてないことがほとんどだからです。音域が一年かけて3音伸びるくらいが平均かなと思っていますが、本来そんなに時間のかかるものではありません。だから僕が天才だと言いたいわけでは無く、その適切な刺激を与えるようにすれば人間はみんなそんなに変わらないよということです。

さて今日は健康管理に関してです。歌をやっている方のほとんどが、お酒を飲んだり、砂糖を摂ったりなどをしています。また、ましな方だと現代の栄養学に沿った食事を実施している方が稀にいて、そのモチベーションは素晴らしいと思いますし、ある程度成果も出ていると思います。
しかし残念ながら現代の日本の主流となっている食生活は白米やうどんなどを主食として摂っています。外側に栄養が詰まっているのですが、これを削って精製するため栄養も削られており、特に体を大きくする必要がある人や、特殊な場合を除いては有害である人が多いものです。私はこのような、現代の栄養学に従った食事も、音楽のパフォーマンス的な観点からすると「食生活が乱れている状態」と判断しています。

なぜ白米や小麦粉がNGかというと、人工的に周りの栄養素を削り精製されている糖質であるため血糖値を急上昇させてしまうからです。これは、太っている方や糖尿病の方などは結構敏感になっている人も増えてきましたね。しかし、別に太っていなくても血糖値が急上昇するものを摂取することは有害のです。お米自体に味がないのに美味しく感じるのは、この血糖値上昇の影響も大きく、脳内物質によって心がコントロールされていると考えるモノアミン仮説が正しいとすれば、通常の食事の範囲を超えるような脳内物質も出ていると思われますので、「味覚のために食べているというよりは脳で食べている比率が大きい」という感覚が正しいと思います。

血糖値が急激に上昇すると、体がそれに驚き、血糖値を下げようとインスリンを分泌させます。そのため、最初は元気になるのですが、血糖値が初期より下がってしまうことが起こりやすく疲労や体の動かしにくさを感じます。これを阻止するために、血糖値が下がってくるとまた甘いものや米を食べたくなり、そのスパイラルに入ってしまいます。それを繰り返すと連携して動いている臓器も疲れてきて機能が大きく落ちてしまいます。そのため、血糖値の低下によって疲労感を感じるだけでなく、臓器の不調によっても肉体が動かしにくくなります。

うつ病とされる人たちや、原因不明の倦怠感がある人は白米や他の直接糖が原因になっている場合が多くあります。低血糖症というものですね。子供などでもなるものなので、可哀想ですよね。
精製された砂糖や白米、小麦粉や、交配によりかなり甘くされた果物などは、もともと地球上にあまり無く、それを毎日3食食べたりすると身体機能に悪影響が出てしまいます。うまく処理ができないのです。
しかし、完全に糖質を無くす必要があるわけではありません。人によってどのくらい必要かが違うのですが、大体の人にとってある程度の糖質は必要です。問題なのは、❶直接糖であることと❷現代の主流の栄養学での糖質の割合がかなり多いことです。それ以外の糖質を摂りましょう。主流であることと正しいことはイコールではないので、一般人を超えるレベルに身体機能を高めたいのであれば自分にとって最適な食事を摂ることは非常に大事で、上記したように低血糖や身体機能の不調は「力の入り方」に大きく影響します。歌唱技術は、喉の筋肉によって行われているものなので、当然その力が入らなくなるようなことをすると、音域を拡張させるための力も入りにくくなります。ただ練習を重ねるだけではただの最適化ですので、そうでは無く「今までかけたことのないような力」を刺激として与えてプログラミングしていくことが成長には有効ですので、力が出にくくなってしまう低血糖状態を避けることは非常に大事です。

では今日はこの辺で。Good luck!

ABOUTこの記事をかいた人

武蔵野音大卒の声楽家。様々な芸能技法を武田梵声氏に師事しており、音域は8オクターブ(E-1〜E7)に及び、コロラトゥーラなども得意とする。日本とイギリスのハーフで、スペインやベネズエラの血も入っている。人類史上最高の歌手を目指して日々ストイックなトレーニングを重ねている。