曲目解説 ライブ作品《誉》-自己愛と境界例- ❺万物愛為

概要

前曲「XX。X」によって意識を拡大した主人公は虚脱して倒れ、再度幼児退行モードに入り、寝転びます。靴も脱いで子供部屋の窓を開いて外を眺める場面になります。

窓が大きなテーマとなっており、窓を眺めて外の世界に憧れたり「錆びついた窓サッシ、芸術はそこに在る(特殊な場所ではなくどこにでもあると言う意味)」と言ったりと、空間の移行の扉として度々ライブに出現してくる存在です。しかし、子供部屋にいるものの世界の叡智を獲得した後ですから、万能な力で森羅万象、良い物も悪い物とも溶け込み、愛し、同時に崩壊していた肉体にエネルギーがみなぎってゆく場面です。

「僕は毎晩勉強に勤めてます」と言う歌詞は、修行をしっかり行なっていると言う意味です。そのため、これから人生が変わっていきます。

曲の作り

曲の作りとしては、「XX。X」を用いて再編されました。やはりうまく接続ができないと世界観がぶち壊しなのでそもそも下手だと難しいテーマを扱うことができない為、徹底しています。

前曲のドロっとした感じから、この曲のサビまで長いスパンで盛り上げ、この曲がライブの中で最も盛り上がるように設定しました。

この曲で力を獲得した後、次の曲で感受性が変化するので、最後に急に静かになり虚脱を表現しております。今回が初ライブであり、全ての曲をライブ用に作り直しましたが、やはりいろいろなモードや楽器を使えるアルバムとは次元が違う難易度でした。そもそも音色が同じなのに変化をキメてストーリーを進めて行かないといけないので、ボサノヴァ系、演技、縦ノリ系など、曲調やリズムの変化を交互に出現させてなんとか無事よく仕上がりました。

感想

ここまでで一旦ライブの感想ですが、めちゃくちゃ大変でした。声も一発どりで無編集なので、絶対に間違ってはいけないし、演技やストーリーなどを考えるのも必死でした。僕の場合はもう趣旨が玄人向けなので下手なところは絶対に見せられないと思い、ファーストライブだからとか、楽しければいいとか全く思わず、世間にすごいと言われているような人のライブを超越するよう心がけました。うまくできたと思います。

というかトッププロの作品を越えるようにせねば、僕のような名のなき音楽家をわざわざ聴きに来ないので、作曲、歌唱、演技、構成や思想性など徹底しました。