歌詞
飢餓により力なくやせ細り
瞳からは飢えと絶望が溢れていた
飢えと絶望と涙と一緒に
ずっと君に欺かれていたんだね
(作曲:ラフマニノフ 詩:レールモントフ この訳:俺)
解説
この曲はラフマニノフの最初期の曲で、おそらく10代の頃の作品です。歌詞もなかなか病んでるものをチョイスしているので、一体彼に何があったかわかりませんが、非常に気になりますね。この歌詞バキバキ共感できます。
このアルバムは、僕が2017年にレコーディングしたもので、当時はスタニスラフスキーシステムを信奉しており、演奏において実施していました。つまり雑魚です。しかし、演奏を聴いてみるとスタニスラフスキーシステムの範囲を明らかに超えている挑発的な演奏なので、若い子にしては結構よく仕上げていると思います。
この時代の僕は西洋音楽や西洋科学至上主義の典型的なアホでしたが、なんだか違和感を感じていて、挑戦的だったりかなり崩して演奏していました。モーツァルトやラフマニノフよ、ぶっ倒してやるぞかかってこいやくらいの感覚でやっているので、結構このアルバムは世界的にも稀な録音となっており、オペラってクソだよね派の人にも好評です。
オペラ自体、世界の歌唱からみるとかなり難易度は低いのですが、オペラ歌唱の範囲内では結構上手く歌えています。日本のオペラの「声を籠らせるタイプの発声法」はヤバすぎるのでアレと別物として判断してほしいです。
なぜこうしたか
とにかくこの時期は認知脳科学と情動伝搬、スタニスラフスキーシステムらへんにハマりまくっており、今思うと黒歴史なのですが、ゴリゴリの近代科学好きでした。この2年後くらいに猛省して気づくのですが、僕は一度ハマると痛い目見るまで辞められないので、とにかく突き進んでおりました。
音楽を追求する方向性としてはこの研究たちでは永久に核心には辿り着かないのですが、まあ基本的に日本のオペラ歌手はスタニスラフスキーシステムとか脳科学とかやらないのが普通なので、一応マシな部類ではあったと思います。
今成長してから聴いても、あちゃーという部分はありますが若気の至りだと考えると結構いいアルバムとなっていると思いますので、そこも含めてお楽しみください。
僕の良いところは、自分の作品でも普通にカスはカスと述べるところだと思います。
お楽しみポイント2
このアルバムのもう一つの大きな特徴としては、泣いているようなシーンは、頑張って曲に入り込んで実際に泣いています。それもどのレベルまでできて、どのくらい反映されているかわかりませんが、一応そのような試みをした、実験的な内容も含めてかなり類をみない稀な作りになっているので、お楽しみいただけます。
若気の至りの方向性がこんなところに行くなんて。。なぜドンキホーテの前で座り込みとかする感じの子にはならなかったのでしょうか。
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