曲目解説 映像作品 `未発達 – undevelopment` ❶PINE(オープニング版)

概要

このライブは、とある女性がダメンズに恋をして、堕ちていく物語です。しかし、堕ちていくことはダメなことではなく本当の幸福であると言いたい。そんなライブです。バタイユのエロティシズムや、蕩尽の理論をベースにして制作され、これらを読んでいなくてもそもそも演奏も曲も演者もハイレベルなので一応楽しめますが、読むとかなり楽しめます。

ハイレベルとは、難しく意味不明なことを言うのがかっこいいと思っている俺西洋哲学わかってるよ系によくいるタイプのつまんないアレではなく、人間の心の奥底まで到達できるかどうかを指しています。

と言うわけで、このライブは「舞台」ですのでオープニングがあり、登場もこだわっています。

曲の解説

樂狂蟲のいないインスト曲で、このライブで演奏される「PINE」と「HYACINTHUS」のコードとフレーズを使って作られています。後から出てくるフレーズをここで出しておくと、後で聴いた時にちょっと嬉しいわけです。今回はメンバーがジャズ系に強いメンバーなので、今までのJPOPぽい作りとはちょっと違う作りにいたしました。

暗い内容の曲ですが、こんなにリズミカルで楽しいのは、絶望の先にあるものこそ本来の幸福だと言うことを示しています。

この作品も含めた今回のライブの思想は、エロティシズム、サディズム、マゾヒズム、蕩尽、生贄、転生、全般性経済学をベースにしており、そもそもダメだと言われているネガティブな現象こそが正義なんだよという主張で作られています。主張っていうか世間が間違っていて、この理解の方が正解なので、まずそれを理解しないと狂ったおかしな女になって意味不明な主人公だと思います。

作品のテーマ

この「未発達」のテーマになっている、僕が考えた詩があります。

「あなたと一緒に
ごみになりたい
骨になり
花が咲くまで」

めちゃくちゃ良い、恋愛の詩ですよね。(自画自賛)
エントロピーが崩壊することすらも、死や痛みや体が朽ち果てて骨になることすらも、喜びと感じられる境地に達していることを、一般人の言葉で表現しています。

哲学者や思想家がこういうことを言うのではなく、一般人がたどり着いた境地。つまりは実はそこらへんにこのような感覚は転がっていて、割と誰しも到達しているというところが重要です。

芸術は美術館ではなく、毎日の、そこらへんで起こりまくっているというわけです。なぜならば宇宙の構成が反映されているのがこの世界だからであるためです。それはちょっとした虚しさや、身を滅ぼす方向にわざと向かってしまう行為だったりします。そのように、芸術は日々の中に溢れきっているのです。

さて、めちゃくちゃ楽しい作品ですので、是非是非ご覧ください。「JPOPマジで浅すぎてキツい」という方も、十分お楽しみいただけます。

本当に良いものなんて、努力しないと楽しめるワケがないです。勝手に快楽がこの世に用意されているワケないです。