曲目解説 映像作品 `未発達 – undevelopment` ❹A GIRL AND ONE GENTLEMAN

概要

ジェンダー転換の技法幼児退行による瞑想空間への移行から曲へ突入します。ここでそれらが目立ってしまっては雑魚の作品でありますので、くたびれの技法で緩和しています。そのため、違和感なく入ることが可能となりました。

こんなにもジェンダー転換や、瞑想空間への移行、くたびれの技法などをふんだんに盛り込んだ曲は現代では基本的にはほぼ聴かれていませんが、本当はここまでやらないといけません。ここまでレベルを高くしないとつまらなくて人生が楽しくない人が沢山いるからです。

多くの人に合わせるなどではなく、そのような困った人たちを認識する知性や、優しさがあれば普通の作品に合わせて作るなんて残酷なことはしないはずです。このように、そもそもJPOPの姿をしているけど既存のJPOPとは全く違う趣旨で音楽が作られていますし、これで助かる人が大勢いるのです。

曲の作り

女の子の気持ちを表すために、垢抜けないイモっぽいオケにしてあります。そのためずっと縦ノリ寄りの構成にしようとしました(が、僕自身縦ノリの演奏が得意ではないので完璧にはできませんでした・・・。)。

ギターのコンドウサチオがめちゃくちゃうまいので、オケの作り自体も先導してくれています。見事な作曲&演奏技能です。ギターの1音1音から「悦び」が溢れている演奏術で、一般的な演奏ですとギターを「物」として捉えてしまう西洋的な感覚を持つのですが、対象と自己が同一化し、そこにエクスタシヰが発動するとこのようなレベルが可能ですので、素晴らしいです。ギターが喜んでおりました。さすがです。

演奏法について

発声法は、女の子を表現していますが、後半静かになってからはガムの技法、急にオペラに転換する技法が急速に発動しています。この後、口紅を塗りつつオペラのコロラトゥーラによるアジリタが入った後、高音終止へと移行しますが、これは何をやりたかったかというとオペラ「ランメルモールのルチア」狂乱の場です。(そもそもこんなにジェンダー転換や歌唱が自在にできるのはご指導していただいている武田梵声先生のおかげです。)

さて、ここから狂乱の場が始まっていきます。普通の美人なんて演じません。美男美女の恋愛とか見てて楽しいですかね?(笑)勝手に幸せになってろよとしか思わないですね。

ここから歌唱法が乱れて出現するゾーンへと突入していきます。このようにライブの中でも温度感をコントロールして空間を揺らしていくことを意識しております。

この作品は、超越したものは出てこず、あくまでも一般の美的感覚ってこの世のエントロピー崩壊の流れに影響されてて、それすらも崩壊が美しい。という感覚で捉えて表現を行なっているので、オペラがテーマになっています。つまり単純にオペラがかっこいいとか美しいとかいう感覚ではない表現手法をとっています。