概要
悲しみと絶望から逃避し、幼児的な心境を満たすため快楽や怒りに走りまくった主人公は、前曲「❽PINE」のラストで突然「何をしているんだろう」と目を覚まします。
無音の中で崩れ込み、この世界が実は美しく、自分がこの世界を創造した神であることを思い出します。
コンセプトについて
このライブは、もともと分岐する予定で設計されており、主人公の女が現世に留まるのがこのライブ「未発達ルート」であり、死んで現世からいなくなるルートが別で用意されていて、それがMVで公開されたPINEのラストシーンです。
つまりは、PINEの曲の転調前の部分で分岐をしており、ここで運命が分岐するように設計されています。
そしてこのラスト曲AROMAは、現世に留まるルートを表現しています。曲の中で自分が元々は神であったことに気づいた後、「世界は崩壊してるけど、まあ、いっか!」と楽しみ始めます。この曲はアルバム『ギルバート慶と世界創造』のラスト曲「二人」に似た作りとなっており、世界崩壊後を海辺で楽しむ感じ。この世に何もなくなった後、でも愛し合っている2人だけ生きていて、ストレスから全て解き放たれて初めて、この世の全てを純粋に楽しめるということを表現しています。
そもそもこの世では戦争とか差別とか色々な問題が起こりまくっているので、真剣に考えている人ほど目の前のことを純粋に楽しむのは困難であり、悩んでいたり病んでいる側ではなく、楽しんでいる側が間違いです。この世界はそもそも険しく、人間が生育するのに適している環境ではなく、別れや崩壊が隣り合わせな状態なので、それを正しく認識していれば不安も当然発生します。
そのため、病んでいる人の方が実は正しい認識をしている場合がある、と僕は言いたいのです。てかこんなに世界がやばくて、あらゆる支配、戦略でボロボロにされているのにそれに気づかず呑気に生きているのは馬鹿か無知かのどちらかでしかありません。
作曲について
この曲の感覚は、そういう崩壊感覚や世界の動きに敏感な人、よく色々な現象について調べている人であれば、言いたいことを純粋に察知できると思います。つまり、弱いとされている人が実はマトモであり、的確に感受できるのです。
曲は、今度リリースするのですが、コンドウサチオと一緒にバンド向けにアレンジいたしました。
オケは、僕の大好きなゲーム「巨人のドシン」のようなイメージで作りました。
世紀末感があってめちゃくちゃいいんですよね。(画像は任天堂公式サイトよりお借り)。
世界終末と創造の日に、巨人が現れるような神話のビジョンと、海のような寂しく悲しい、気持ちよく死の世界へと向かうボサノヴァをイメージして制作いたしました。
◆この記事が良かった場合は、 Apple Musicで僕の作品をお聴きいただけると幸いです。 また、活動費も集めているので、 よろしければCDもお買い求めくださると大変嬉しいですm(_ _)m