・世界の全てを知りたいんだけどどうすればいい?

世界の全てを知りたいというのは、とても良い発想だ。

世界の全てを知ることは理論上不可能だが、その発想を持つということ自体、君を大きく成長させるだろう。

なぜなら現代人は、基本的に自分の身の回りのことにしか興味がないからだ。

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世界の全てを知ることは、不可能だ。
なぜならば情報は常に生まれてくるので、君がもし世界の全てを知った瞬間には、
もう新しい情報が生まれているから、完全に知れるタイミングが来ないし、
人間にはわからないことや、知覚出来ないことがある。

例えば、魚の感覚は、魚本人ほど深く知ることは出来ない。
クオリティが落ちてしまうのだ。

だが、最も世界のことを知る方法はある。
それは、物理的に不可能なことを除いて、人間の限界までの知識を広げるという方向で進めるとできる。

知識には、質がある。

そのため、同じ時間をかけて同じ量の情報を知覚するには、質を高めることが効果的だよね。

その際、根本に近い情報を知覚することが良いだろう。

というのは、例えば君のクラスで、AさんがBさんの悪口を言っていたとする。
これは、質の低い情報だ。

しかし、「Aさんみたいなタイプの人間は、Bさんみたいなタイプの悪口を言う性格的気質がある」と言うことをそこから把握し、
ではそこの根幹になっている心の動きはなんだろうと考える。

そうした時に、近代的な学問だと人類行動学の群の本能や、認知脳科学とかが該当してくる。それでとりあえず説明がつく。

そうすると、一字一句わからなくても詳細な内容は「このタイプの人はこのような行動をする」と言う*システム*を理解できるのだ。

*システム*を理解してしまえば、一字一句を知らなくてもだいたい行動を把握できる。なので、他の似たパターンを知覚する必要性が薄れる。
このように、情報を得る際に、知るだけではなく*システム*を考えて理解することにより、
一つの情報からかなり多くの情報を理解することができる。

一つ一つ学ばなくても、このような知覚法で毎日過ごしていれば、
すごいスピードで、世界の全てがわかった状態にかなり近い状態になっていくだろう。

そして、このように具体的な、質の低い情報を切り捨てていくと、木の、葉っぱを見るだけで世界をかなり理解することが出来る。

それは、根幹的な構造を理解すると言うことだ。
全てを理解する訳ではないが、根幹を攻めれば、同じ時間をかけても、情報の質が段違いだから、多くのことを知ることが出来る。

例えば、世界の物事はフラクタル構造になっている。

人間の手は、木の枝みたいだし、血管も枝みたいだ。
葉っぱも枝みたいだし、海岸や川も上空から見ると枝みたいな形をしている。

このように、同じ物理法則のもとで起こった現象は、居心地が良い構造が似る。

そしてこれは自然界だけではなく、人間の心もそうだ。
世界が荒むと、国も荒む、国民の心も荒むし、
食べ物も、環境も荒む。

そして健康が荒むし、生まれてくる子供も荒む。

つまり、3次元的な方向だけではなく、時空の流れや情報空間での動きもフラクタルになりうるのだ。

このフラクタル構造は、木の葉っぱを見ることによって、理解することが出来る。

世界を動かしている根本的な性質を知ることは、とても有効だし、楽だ。

このように、根幹を成しているいろいろな*システム*を知覚していくことにより、
世界の全てを知れる、と言うか、すごいスピードでざっくり把握できる。

細かい情報は必要な時に知ればいいと言うか、知ることになるから、ざっくりでOKなのだ。
これが最も効果的に世界の全てを知る方法だ。

子供が自然をじっと見つめるのは、真理を見つめているのだ。