曲目解説 アルバム「ギルバート慶と世界創造」- 総論まとめ

概要

このアルバムは、父子関係、罪悪感、成長、家庭環境などがテーマになっていて、CD版のレイアウトやレクイエムなど、全体的にキリスト教がテーマとなっている作品です。

世界終焉からアダムとイブの恋愛を示し、そこから新しい世界が始まっていきます。そしてそれらは太古からのDNAによって動かされます。宇宙ができた時の記憶が私たちの脳に残っていることが根本的な原因です。そのため、最終曲のFEEL YOUR MINDでは母親と父親の声が波になって以降した後、重なって移行するように作りました。これはDNAの二重螺旋構造を意識しており、本当は母でも父でもなく、先祖代々受け継がれている意志を示しています。

ひとときのあたたかい家庭

最後のFEEL YOUR MINDで、世界創造する理由などが明かされます。主人公自身も、誰も覚えておらず、本編には一度も出てきていない幼少期の暖かい家庭は、主人公の幸福像を形成していました。それに、ハグやプレゼントなどではなく、子供にとっては落ちたものを拾ってくれることすらも、この世界を暖かく受け入れるための行為であり、大人になって様々な経験をするようになっても、心の中で今の自分に訴えかけてくるのでした。

総論

そしてこのアルバムの総論としては、作るのがめちゃくちゃ大変でした(笑)綿密に設計しないと、素晴らしい作品にはならないし、何度も楽しめて、色々な視点で楽しめる盤石な作品にしたかった。なので、何回も過集中と虚脱になりながら仕上げました。処女作なども含め自分でミックスした曲も多く、うとい所もございますが、かなり良く仕上がったと思います。

また、小さい時の記憶や、家庭環境、自分の悲しい人生を投影して作っているので、それに向き合う行為がとてつもなく辛かったです。ですが、これは赤ちゃんの頃の自分が、今までずっと求めていた暖かい家庭を手にするまでの重要な物語です。

作曲とは、命懸けでやることであり、精神をボロボロにしてでも向き合わなくてはならないこの世の事実と向き合い、愚かさや下手さと向き合っていく行為です。そのため、向き合い続け、ボロボロになりながら仕上げました。

「本当は楽々作れるといいんですけど」と言いたい所ですが、僕は辛い人生を愛しているのです。

ぜひ、CD版のほうで最終曲までお聴きください。