曲目解説 ライブ作品 ∵穢∵ ネガテヰヴメソツド 【ほ】虚ろの一刻

概要

この曲は完全無音の曲です。無音の曲としてはジョンケージが有名ですが、そういう曲ではなく瞑想のための無音です。時間をかけて瞑想して、サナギから蝶に「成る」様子を描いています。そのため、サナギタイムと呼ばれています。

これも曲であり、瞑想をしてサナギに入っている樂狂蟲の身体から放たれる気がアートなので、大変評判が良かったのですがあまりにも意味不明すぎてファンじゃない人は結構引いてました。

樂狂蟲の曲は基本的に音楽だけではなくあらゆる学問をしていたり瞑想などをしていないと理解することができません。しかし、そんな曲が必要だと思うのです。人間は勉強や瞑想をして知恵を磨くべきであり、何の努力もしていない者はそもそも良いものに辿り着くことはできません。性質上不可能です。

なぜ作ったか

仏教や哲学や、あらゆる学問ではこれは当たり前に受け入れられている現象なのに音楽でこういうことを言うと異常者みたいになるのは音楽自体が洗脳用のコンテンツとなっているからです。つまり、多くの人が音楽だと思っている物の外側の音楽こそが本来の音楽の姿であり、洗脳支配用のコンテンツの内側で生産と消費のサイクルが完成しているのです。

そこから脱出するには、勉強や瞑想をして知恵を磨く必要があるのです。そもそも樂狂蟲はそのサイクルの経済圏の外側にいるので、対象となる層が一般的な音楽ファンではないのです。

それと同時に、そのサイクルの外側の人が楽しめるコンテンツはものすごく少ない、特に音楽で新しい物ではほとんど壊滅しているので、そのために作成いたしました。マイノリティに属するとそもそも一般に合わず、自然とサイクルの外側に移行していく人が多いので、僕の音楽が適合する人が多い空間となるのです。障害者でめちゃくちゃマイノリティ要素盛りだくさんの僕なんてサイクルに入ると滅却されそうなくらいしんどいです。

演奏について

非常に楽しかったです。僕の敬愛する師匠である武田梵声先生が教えてくださった、瞑想やニューフィジカルエクササイズ、アルトーやエフォート理論などの訓練を日頃実施しているので、訓練の成果を残せて嬉しかったのと、反応がものすごく良かったので、自分がやっているパフォーマンス活動は、観る人が観ればちゃんと伝わっているんだなと言うことを実感して嬉しかったです。

そして「他に楽しめる曲がないよ」という人も、楽しんでくれるのが一番嬉しかったです。こういうことがしたいのです。普通に緩急がうまくついて、次の曲がドカンと印象的に入るのも嬉しく、やはり本当にやって良かったなと思いました。間違いなくこのライブで一番盛り上がったのはサナギタイムです。

そしてサナギタイムの時に暗転して字幕で描かれる謎の言葉は、僕の中に宿った朝顔のエネルギーが、「勝手に溢れ出て能力が覚醒してこの世の全てを知ってしまうのが逆に辛い」=「咲キ誇ツテシマフ」現象のことを述べています。