曲目解説 アルバム「我が子よ!お前は花のように美しい」❷春の流れ

歌詞

Еще в полях белеет снег,
А воды уж весной шумят —
野原は雪に覆われているが
春の洪水は既に騒めき、

Бегут и будят сонный брег,
Бегут, и блещут, и гласят…
眠っている岸辺を流れ
煌めき、歌うのだ

Они гласят во все концы:
そこら中でこう言っている!

Весна идет,
весна идет!
「春は来ている
春は来ている!」

Мы молодой весны гонцы,
Она нас выслала вперед!
「僕らは春を伝えにきた
ぼくらが春を伝えに来たんだ」

Весна идет,
весна идет…
「春は来ている
春は来ている…」

И тихих, теплых майских дней
和やかな5月の日日に
Румяный, светлый хоровод
赤い陽光のダンスに乗って
Толпится весело за ней!
皆は春の来訪により、陽気に集まるのである!

(曲:ラフマニノフ 詩チュッチェフ 訳:俺)

曲目解説

この曲は「春の流れ」「春の洪水」「春の水」と訳されることが多いのですが、意味的には気温変化によって溶けた雪解け水により、春の来訪を感じるという意味だと思うので、流れだと川っぽいから「春の来訪(水で)」が近いかもしません(笑)

この詩は、シンプルに解釈すると単純にロシアの春が来て嬉しいなという話だと思うのですが、ロシアの作品では「春のめざめ」というタイトルのものがあって、これは思春期を述べていることや、近現代以降の曲は性的な内容を暗に示すことも多いので、もしかしたら性的な内容という解釈もできるかもしません。

演奏について

実はこれらの演奏は自宅レコーディングで、ピアノはMIDIキーボードによるものです。できるだけ大泉学園ゆめりあホールの音を狙ってミキシングいたしましたが、いかがでしょうか?(笑)

そのため、ピアノを大学の後輩に弾いてもらい、音源を作ってからそれに合わせて歌い、その後ピアノも調整して仕上げるという工程で作っています。EnrichではオペラのレコーディングやCD出版にお金がかかりすぎるという状況を打破したくてこのようなビジネスモデルとして展開したくて、実験的に実施したものです。

ですが、やってみたところ「いや、普通にめっちゃ大変だから安くやるの無理だわ」となり、自分用の手段と化しました。そう、どっちにしろめちゃくちゃ大変なのです。

この演奏の特徴としては、若くエネルギッシュな感じを目指し、もともとあるセリフも崩しました。最後の高音は未発達ながらも刺すような煌びやかな感じを目指し、とても気に入っております。結構なロングトーンにしたために原曲のピアノパートも魔改造。両手の2重オクターブ連打を勝手に入れています。

楽しみ方

このアルバムは、全体的に歌もピアノも魔改造率が非常に高く、普通は日本で魔改造すると謎に作曲者を崇拝している大学の先生などにクソ怒られるのですが、そういうのは僕には効かないので、かっこいいと思ったり、曲の意味を考えたら普通に演奏するのアホだろと思ったり、色々挑戦してみました。

そもそも演奏者の感覚が歴代の殿堂入り作曲家より劣っているという前提がカスい発想であり、頭の悪いオペラの先生や生徒は大体この感覚を持っているのですが、そんなことは全くないわけです。本場でも魔改造するやつはいます。そいつが一生作曲者より劣った存在として勝手に君臨していればいいので、僕は勝手に超えますよと言いたいわけです。

僕は、あなたは勝手に自由に生きて良いし、僕も勝手に自由に生きますよというスタンスです。

というわけで、かなり良く仕上がっていると思います。楽しんでくださいね!