曲目解説 アルバム「ギルバート慶と世界創造」❺宇宙の感覚

概要

前曲の「太陽の記憶」と対になって生成された曲であり、月と太陽を表現しています。前曲の燃え盛るような炎のようなオケとは違い、夜にボーっと昇っている月のように美しく静かな作りにしています。

夜空を眺めながら自分の生きる意味や、このままでいいのかな、という焦燥感を感じることが表現されています。

Enrichのコンドウサチオと共同制作しており、ドラム以外の楽器などは全て弾いてもらっています。コンセプトとしては、鬱々とした内容でも美しく、かつノリがよく聴けるようにしました。そのため音の「止め」が多く使われ、低音部はダンスミュージックのような作りが出現します。

伝えたいこと

この曲のコンセプトとしては、美しい情景と、自分の中の汚い心「誰かに愛されてみたい」が対比されて表現されています。美しい景色に触れているから、こと、毒が出ているという感じになっていますが、実際はこれは間違った認識が世間では為されています。

そもそも誰かに愛されてみたいという願望は胎内回帰、もっというとカオス空間や阿頼耶識層、レンマへの焦がれによるものです。宇宙の一部に人間が存在して、心はその中にあるので、物理的な動きの影響から逃れることはできないのです。

つまり宇宙や地球の成立と、人間が思う「寂しさ」や「誰かに愛されたい」などの母子愛や恋愛(恋愛の初期は幼児期の未回収要素の回収現象です。)は、同じものだということです。

また、歌詞に出てくる「鉄のせいにして」や「気持ちいい、太陽 僕を燃やしては笑ってる」など、自分の感情と宇宙そのものの肉体感覚がリンクしていることが特徴です。

制作にあたって

これらの曲はどちらも茨城県日立市にあるチャプターハウスさんでレコーディング、ミックスマスタリングをしていただきました。当時の自分は未熟でしたが真剣に向き合ってくださいました。

 

 

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