概要
CD版限定の曲です。曲目リストには載っていませんが、隠しトラックとして存在しています。この曲は過去に一時期だけネットで配信していたものにアレンジを加えたものとなり、オーケストラ作品ぽい仕上がりとなっております。
曲の意味
この曲は、主人公の過去の情景でもあり、父親と母親の声をオペラとクジラ風の声で表現しており、子供が自我を持つ前、胎内で聴こえる親の声や気持ちを表現しています。そして、一瞬場面が昔の家族での散歩の情景に変わり、そこで落としたものを親に拾ってもらうシーンが入り、そのようにして一時的に感じていたあたたかな家庭の記憶をにじませます。
しかし、それはすぐに崩壊してしまうものであり、無力でも許された、羊水を揺蕩っている時期は終わりを迎えます。そして、ラストのオペラの男性声は『Kei, go』と言っていて、これは一見するとダサく見えますが、あくまでも赤ちゃんに対しての言葉遣いなのでこのようにしております。ここでは、家庭は崩壊し、愛情も残っているか断言はできないけど、彼らの心の中に残っている真実の愛から、もう自分は手出しはできないけど、自分でなんとか幸せになれるようにと思っての発言です。
そしてその後、急に曲調が変わり明るいインストが流れます。それは未来で栄光を手にする力を託したという父親の感情を表していて、ここで魂が宿っているから主人公は最初から神聖な力や知性を持っていたことが明らかになります。
全ての伏線を回収
そもそも、なぜ世界を創造する力を持っているのか、なぜ色々な経験をして成長して世界創造に至るのかということがここで示されています。それは、世界とは子供にとっての家庭そのものであり、それが崩壊してしまった今、自分の力でそれを取り戻すため、大人の力を借りずに社会で修行をし、自分の理想の世界を形成していくこと。そして、父親と母親、かつての人類が成し得なかった太古より実現されていなかった「愛の形」を実現することが、このアルバムの一番のコンセプトだからです。親世代が何年も実現できず、DNAに受け継がれている欲求を叶えるのが、本当の恋愛という現象だからです。
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